助産師として「訪問」することへのこだわり

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出産後のママは全てが新しいことばかり。退院してから次に医療機関にかかるまでの間、おっぱい足りているのかな?体重は増えているのかな?と、いろいろな疑問や不安を感じることが出てくるかと思います。

そんな不安を感じるママたちの気持ちと寄り添うために、「退院後の早い時期」にママたちとの接点を持つ事の重要性は、助産師として常々感じていました。だからこそ、外出できない時期に、こちらから「訪問」させていただくということにこだわっています。BABYBOOTHの「新生児写真+産後ケア」というスタイルは、その解決法でもあります。

出産に関する日本慣習には、とても意味深いものがたくさんあります。「床上げ」もそのひとつです。産後、体が回復するまでの期間お布団を敷いたままの状態で過ごす。床につきっぱなしの状態から、日常の生活にもどることを指してそう言います。それに加えて生後一か月は赤ちゃんをゆっくりお腹の外の環境に順応させるため、外出は控えるよう指導されることがほとんどです。

母子の体をいたわった慣習であり、助産師としてこの期間は慣習にならいじっくりとベビーとの時間を過ごしてほしいと思います。けれど、母子2人で過ごすことが多い日中に、不安と孤独を感じずにいられるでしょうか。まじめで素直なお母さんほど、そんな思いを抱えたまま過ごしています。

不安の声に少しでも耳を傾けたい。些細なことでもいい、空気のようにいのちに関わるすべての人のちからになりたいと切に願っています。

(小山)