世界中、どこでだって子供は育つ

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とあるテレビ番組で世界の子育て特集をやっていた。それを見た妹が「こんな(日本からしたら)めちゃくちゃな子育てでもちゃんと育つんや!なんでもありやな!」と感想を述べていた。ところ変われば常識も変わる。幼子を連れて外国に滞在して思ったことは、世界中、どこでだって子供は育つということ。

初めての妊娠、となるとほんとうに色々な人から色々なアドバイスを受ける。あれを食べたらいい、これを食べたらダメ。これをしたらいい、これをしちゃダメ。一本筋の通ってない新米妊婦はいちいちそれに振り回され、そのうち混乱してくるのだ。そうして自分ガイドラインをつくり、それに沿って物事を進めようとするだが、途中で躓くと途端にまた混乱の淵へと落ちてしまう。もちろん、そんな淵に落ちる妊婦さんばっかりじゃないとは思うが、そばで寄り添ってくれる助産師さんがいてほしかったなあとほんとに思う。

自分の妊婦時代を振り返ると、色々な情報を取り入れて取捨選択していくうちに、自分の考えが凝り固まっていき、すごく視野が狭くなっていっていたのだなあと思う。もちろん、自分では視野がせまくなってるなんて感覚はなく、精一杯やってるんだ私!と思い込んでいるので、よけいにタチがわるい。そんな凝り固まった視野をバーンと広げてくれたのが子連れ海外滞在だったのではないかなと。日本での常識はあちらの非常識。ノルウェーで驚いた子育て習慣を少し紹介します。

【お昼寝は屋外で】
保育園に遊びに行くと、お昼寝の時間小さい子供たちは一斉にベビーカーに入れられ、そのまま園庭に放置。全員すやすやと気持ちよさそうに寝ている。冬はどうするのかと聞くと「-10度までは外でお昼寝。喉が丈夫になるからね。-10度以下は、うーんちょっと寒すぎるかな」・・・-10度でも十分寒い

【お風呂は毎日入れちゃダメ】
ノルウェーで出産した日本人の女性が、赤ちゃんの沐浴を毎日しようとしたら、お姑さんからこう叫ばれた。「やめてー!お肌がかさかさになるじゃない!!」
どうやら、お風呂は毎日入れちゃダメみたい。お肌がかさかさになってしまうそう。

【出産後は1~2日で退院】
出産後は、寝たきりよりも少し動いたほうが回復が早いということで、産後は長く入院させてくれない。これはちょっときついぞ・・・

【新生児もお出かけ大好き】
街を歩いていると、生まれたてか?!と思うような小さな赤ちゃんを連れている人をよく見かける。日本では生後1カ月は外出禁止、ベビーカーも首が座るまでは乗せないほうが無難、などと言われているが、どこ吹く風。船でも飛行機でも、小さい赤ちゃんをよく見かけた。

食べ物とか、遊びとか、予防接種とか、細かいところは言い出せばきりがないし、日本での子育てと共通点ももちろんたくさんある。でも、どこでだって、何食べたって子供は元気に育つんだな。上の画像は当時8か月の息子を背負っての山登り!子供をしょってどこまでもいける!そう思えるようになった滞在だった。

(麻衣)