お隣にお醤油をかりにいけますか

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インターネットが普及してほんの些細なことも携帯ひとつで答えがでてしまう今日、そういえばお隣に様々なことをお伺いにいったり、ましてや食材を借りに行ったりすることも少なくなってきたように思えます。

確かに、夕ご飯にお醤油が足りなければ、近所のコンビニへ走れば手に入ります。子どもが突然明日必要なものを言ったとしても100均ショップですぐ手に入ります。他人に迷惑をかけず物事がスムーズに済ませられるこの時世、私もつくづく便利だなと感じます。

けれど、ふとこれでいいのかな?と考えさせられるときも・・・。「向こう三軒両隣」少し前まで近所付き合いの最低範囲と言われていたこの言葉、もはや死語でしょうか。向こう三軒、マンションでは難しいとは思いますが、両隣の方に気軽に声をかけ、ましてや食材を貸し借りできるような関係を作ることはなかなかハードルが高いのかもしれません。

けれど、食材を貸し借りできる関係を一度つくるとなんと楽。本や服や子どものものまで貸し借りができるように。しかも、その日の出来事や不安も話す機会を得られます。言葉にすることで、人は受け入れにくい感情も受け入れられるようになります。

食材を貸し借りする人をつくった方が良いという話ではなく、他人にどう思われるかという心配ばかりではなく、もっとお互い頼り頼られる関係があると生活が豊かになるのではないかと思います。

さあ今日は、買い物に出かける前にお隣さんへ借りに行ってみてはいかがでしょうか?

(千里)