小さな出産

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生理は、小さな出産と例えられるといいます。子宮が縮まる感覚、子宮から産道をとおりからだの中からいづる感覚。毎月、生理を繰り返しながら、本当にあかちゃんを出産する準備をしているのです。

けれど、その感覚が痛みと感じられたり不快と感じたりすることもあります。「ああしんどいな。」「痛いな。」「辛いな。」「嫌だな。」そんな風に思うこともあるでしょう。そんなふうに想い、つぶやかれた子宮は、どんな風に変化していくのでしょう。そして、その言葉を聞いた子どもたちは、生理についてどんな印象をもって成長するのでしょう。
 
ときには辛く耐え難いこともあるでしょう。
でも、自分の身に訪れたとき、「あ、嫌なものがはじまった。」と最初に想いこんでしまうわないために子どもたちに伝えて欲しいことがあります。
 
小さな出産を幾度となく繰り返すこと。それは、いのちをつなぐための大切な準備。こころもからだも少しずつ受け入れられるように大人も子どもも時を重ねられたらと思います。

(小山千里)