母乳マッサージをおすすめするわけ

MEI-S-42
母乳マッサージ。聞いたことはあるけれどやってもらったことはない方はたくさんいます。おっぱいを触られること自体に抵抗があるかたもいます。もちろん、おっぱいはプライベートなこところ。まして授乳中は赤ちゃんのためもものでもあります。生理的に身を守る反応として他人に触られることを拒否される心理はよくわかります。

それでもなお、私は母乳マッサージをおすすめします。母乳マッサージ、痛いイメージがありますか?痛みは母乳分泌をより滞らせると言われご法度です。ですので、できる限り痛みの伴わないマッサージを常に心がけています。

意外とみなさんが驚かれるのが、母乳は血液のひとつだということ。ということは、食事の影響をとても受けやすいのです。授乳中はとってもお腹が空きます。また、体力も消耗するのでどうしてもカロリーの高いものを体は欲します。けれど、脂っこいものの摂りすぎは血液をドロドロに・・・。当然、母乳もドロドロとしたあまり赤ちゃんの好まない乳質になるのです。

私は、過度の食事制限を好みません。体が欲するものを自分自身で感じ取る力、調整する力を養って欲しいと感じるからです。けれど、その力加減はなかなか難しくバランスを崩せば、母乳分泌不足や乳腺炎にいたることもあります。そんな、微妙なバランスを一緒に感じ自分自身で調整できる体づくりのお手伝いができる機会が母乳マッサージだと考えています。

また、マッサージを受けることでおっぱいはとても柔らかくなり赤ちゃんが吸い付きやすくなります。肩の血流がよくなって体が楽になります。マッサージ中に眠ってしまう方も多く、ゆったりとした時間を持つ機会となります。授乳中のわずかな時間しか受けられないマッサージです。その気持ちよさをぜひ体験していただければと思います。

(千里)