安産ってなんだろう
安産とは。自分に問うきっかけがありました。
安全で安心なお産。
それって、どう言うことでしょう。
お産て、そもそもなんでしょう。
自然分娩がお産で、帝王切開は、お産じゃない。そう意識している人が多いことにびっくりします。
帝王切開だっていのちを産むことなのに、どんな「お産でしたか。」と問いかけると「帝王切開だったんです。」と返ってくることがあります。それが、予想しない帝王切開であればなおその想いが強いようです。
確かに、帝王切開の手術時間は瞬く間に過ぎます。
私も帝王切開での出産を経験しています。「はじめます。」との医師の言葉から、腹部にメスをいれて、羊水と血液が吸引される音の後お腹から誕生した我が子は、驚いたように慌ててかすかな産声をあげました。
帝王切開で出産しても、小さくうまれても、早産でうまれても、確かにいのちをはぐくんだ力は、そこに存在します。
その力は、帝王切開と経膣分娩どちらも同じなのだと知ってほしい。
だって、そこにあるいのちは同じなのだから。
ただ、もし経膣分娩と帝王切開で違和感を感じた人がいるなら、その方とゆっくり話をしたいと思います。その違和感のもとはなになのか。
私もよく口にする安産ということば。その言葉の意味は、意外と奥深いものなのかもしれません。
(小山千里)