「いただきます」の意味を子どもと一緒に感じる食事

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普段食事の中で私たちはいのちを感じることができているでしょうか。最近では、食べ物にはいのちがあることを子どもたちに伝える絵本も出版されています。確かに、お惣菜を手軽に買える現代ではいのちを感じて食事をすることが少なくなりました。けれど、ほんのひと工夫で「いのちをいただいている」食事にかわるかのでないかと私は思います。

魚は、切り身ではなく一匹ものを。そうすれば、魚をたべているのだな~と視覚で実感できます。また、皮ごと焼いたり煮たりするとその匂いも変わってくるので嗅覚が刺激されます。一匹物の魚は、くさみが出やすいので自然と新鮮なものを選ぶ習慣ができます。すると、よりいのちがあった状態に近くなり食すとき心で感じることができるのではないでしょうか。

一匹もののお魚は触るのも苦手、という方も多いでしょう。それでいいのです。調理する際、「苦手だわ~。ぬるぬるしているし臭いし、目がぎょろっとしていて気持ち悪い」そんな感想を聞いているこどもたちはきっと、一匹の魚から創造力も高まり、声の刺激を受け感受性豊かになるのではないかな~と思います。

まるごと食べる食事は、いのちを感じる食事。しいては、心通わす子育てにつながるのではと思います。

(千里)