おっぱいのやめるじき

shion-s-19

おっぱいの終わり、と聞いてイメージするのはいつ頃でしょうか。
私の四人の子どもたちのおっぱいが終わったのは、1才3ヶ月頃。ご飯もよく食べるようになり歩き始めた頃でした。

 赤ちゃんによっては、10ヶ月頃急におっぱいに興味がなくなり吸わなくなる子もいたり、大きくなっても吸っている子もいます。私は、「何歳までは絶対のませて。」とも「吸わなくなるまでいつまでものませてもいいよ」と極論でおっぱいの期間を決めたくはありません。

 おっぱいの期間も子どもと通じ合いながら決めてほしいと思います。でも、やめたいなと感じたときに母から手放しても良いし、その逆もありだとおもいます。けれども母から手放すときは、きちんとやめることを話してみてほしいと思います。
やめた直後は、泣いていやがって、怒って、手がつけられないほどになるかもしれません。けれど、やめたいと思ったその理由は通じています。母の思いも通じてます。泣いて、あばれるのは、体で悲しみを表現しているだけ。

 気持ちと表現が、時には食い違うことは大人でもよくあります。感情に素直な子どもならなおさらでしょう。だから、やめる時期で自分を責めないでほしいと思います。ただ、「今、本当にやめる時期なのかな?」とやめる前に問うことは大事です。

 今まで「やめないといけないんです。」と思い詰めて最後のおっぱいケアの相談に来た人がその後もおっぱいを続けた例もあります。逆に、おっぱいをあげなければと頑張りすぎて、愛しい我が子にさえ笑顔を向けられなくなっていた例もあります。

 確かにおっぱい育児をすることにたくさんの良いことがあります。ただ、それをどんな風に続けていくかは人それぞれ。「続ける」のか「やめるのか」迷ったときには、その想いを言葉にすることであなたらしい選択ができるとおもいます。
 おっぱいの終わり。それは、おっぱい育児をかんばったしるし。一緒にその思いを共有できたら嬉しいです。

(千里)
小山助産所